~【水槽の立ち上げ】とは~
買ってきてセットしたばかりの水槽には、熱帯魚の排泄物やエサの食べ残しなどを分解して水をキレイにしてくれる【バクテリア】が繁殖していません。
この状態で熱帯魚を入れてしまうと、あっというまに水が汚れて思わぬ病気を招いたり、最悪の場合、熱帯魚が死んでしまうこともあります。
そこで、バクテリアを繁殖させてあげるために【水槽の立ち上げ】を行わなければなりません。
~【水槽の立ち上げ】のやり方~
水槽の立ち上げの流れは、だいたい下のような流れで行います。
『水槽の立ち上げ』の順序
- 水槽にカルキを抜いた水道水を入れる。 ↓
- ヒーター・ろ過器・照明etcの飼育用の器具をセットし、作動させる。 ↓
- パイロットフィッシュを3~5匹投入して、バクテリアの増殖を促進させる。 ↓
- 3週間くらいでバクテリアが安定し、『水槽の立ち上げ』完了です。
『バクテリア』は大気中にも生息しているので、バクテリアのエサとなる『アンモニア』を用意してあげれば、あとは自然に繁殖していきます。
その『エサ』を発生させるために『パイロットフィッシュ』と呼ばれる熱帯魚を3~5匹くらい水槽に入れます。
『パイロットフィッシュ』というのはアンモニアを排出させるための魚の事で、特に決まった種類はありません。
あなたが今後飼ってみたいと思っている魚の中で、できるだけ水質の変化に強い魚を選んで3~5匹入れてあげましょう。
あとはそのまま飼育を続けます。この間はバクテリアが繁殖していないので、2~3日に一回は水槽の1/3くらいの水替えを行ってあげてください。
順調にいけば3週間ほどでバクテリアが繁殖して『水槽の立ち上げ完了』となるので、その他の熱帯魚を入れてOKです。
~【パイロットフィッシュ】について~
『パイロットフィッシュ』は、まだバクテリアが繁殖していないうちから水槽の中に入れられることになるので、水質の変化(悪化)に強く、元気な魚を選んであげましょう。
『パイロットフィッシュの条件』
- 水質の変化(悪化)に強い種類であること。
- 弱っていたり病気にかかっていない健康な魚であること。
- もともと飼うつもりだった熱帯魚の中から選ぶこと。
『パイロットフィッシュに適した熱帯魚』
『パイロットフィッシュ』は、役目を終えてからも水槽の中で生活をしていくことになります。飼おうとしている魚の中に水質変化に耐えられそうな種類が無い場合は 近くに河原があればメダカや稚魚などを捕まえてきて役目が終われば川に返してあげるか、それもムリなら刺身の切れ端などを入れておいてもバクテリアは繁殖します。 ただしこの方法の場合、水カビや悪臭のもとになる場合もあるのでこまめに交換し、水替えもしっかり行うようにしましょう。
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