【稚魚を育ててみよう】

飼育が順調にいって、稚魚が孵化するまできても、そこで終わりではありません
せっかく生まれてきた稚魚を元気な成魚に育ててあげて、はじめて繁殖完了です。
どの生物もそうですが、生まれて間もない赤ん坊はとてもデリケートで弱いです。特に熱帯魚を飼育している水槽の中だと、広さも限られてくるので危険度がとても高くなります。また体が小さいため、親魚と同じエサを食べることはできず、専用のエサを用意する必要があります。


稚魚を育てる環境を作る

一緒に混泳している魚の種類によっては、稚魚が一瞬でエサになってしまう恐れもあります。稚魚の飼育は、自然のままに飼育する『自然繁殖』にするか、卵のうちから隔離して物理的に他の魚からの捕食を防ぐ『隔離型』にするかで準備するものや注意点が変わってきます。


『自然繁殖型』で稚魚の飼育を行う

『自然繁殖』の場合、何度も言うようですが一番気を付けなければならないのが『他の魚からの捕食』です。
グッピーなどのように魚の形をして生まれてくる場合や、親魚が子供たちを守ってくれるような種類の魚などはこの方法でも繁殖してくれると思いますが、卵を産んであとはほったらかし、な魚の場合は『他の魚による捕食』を防ぐために水草や流木、産卵筒などの身を隠すことができる場所を用意してあげないとあっという間に食べられてしまいます。環境さえ整えてあげれば、稚魚用のエサを用意してあげて、あとは自然にまかせておけばOKです。ただし、他の魚による捕食だけは多かれ少なかれ発生するので覚悟はしておきましょう。


『隔離型』で稚魚の飼育を行う

『産卵ケース』『仕切り板』などを用意して卵のうちから隔離しておくと、他の魚に食べられてしまうことがないので繁殖率は格段にアップします。
ここで大切なのは、器具を確実に取り付けることです。特に『吸盤式』で固定する場合、吸盤が外れて産卵ケースが落ちてしまうことがあります。なるべく水槽のヘリに引っ掛けるタイプを選ぶようにした方が良いと思います。
また、本水槽の水を循環させるためのスリット(溝穴)が広すぎるとそこから稚魚が飛び出してしまうのでそのあたりも考えて購入するようにしましょう。


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【稚魚のエサについて】

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