【病気にならないために(予防法)】
病気による被害をなくすためには『熱帯魚を病気にさせない』ことが一番大切です。
当たり前のことですが、コレが一番難しいんですよね。
でも、病気の原因は日頃の水槽管理で決まることが多いんです。
どうしようもない場合もありますが、日頃の水槽管理をしっかりしていくことで病気の発生の回数をかなり減らせることができます。
~水質の変化に気をつける~
熱帯魚にとって、水槽内の環境、特に水質は生きていく上で一番重要な要素です。
熱帯魚は『水』がなければ生きていけないし、『水』が汚れて水質が悪化すれば病気にかかってしまいます。
そこで、『水質を悪化させないための管理』が非常に大切です。
水温を一定に保つ
熱帯魚は水温の急激な変化に弱い生き物です。
1℃くらいの上下なら大丈夫ですが、1日に2℃も3℃も水温が変わってしまうと体調を崩してしまいます。
普段はヒーターなどで水温管理をしていると思うので大丈夫ですが、毎日エサをあげる時間などに水温計をチェックして、
ヒーターが壊れて水温が急に変わったりしていないかどうかチェックするようにしましょう。
また、水換えをするときにも水温を合わせてあげるなどの配慮も必要です。
エサの与えすぎに注意!!
熱帯魚を飼っている人にとって、エサやりは楽しい時間だと思います。
でも、かわいいからといってエサをあげすぎてしまうと、食べ残したエサで水が汚れてしまいます。
また人間と同じで、食べ過ぎも魚にとって良いものではありません。自分の水槽環境に応じた適量を把握しておくことも大切です。
そのほか、赤虫などの生エサは特に水質を汚しやすいので注意してください。
PH値(ペーハー値)にも注意を配りましょう
ペーハー値というのは、酸性・中性・アルカリ性で水質を表す、水素イオン濃度指数のことです。
小学校の時、『リトマス紙』の実験をしたアレですね。
熱帯魚の場合、たいていの種類は『中性』か『弱酸性』の水質を好むとされているので、だいたい『PH値:6.0~7.0』あたりが適正です。
これ以上、あるいはこれ以下になると注意が必要になってきます。
PH値は熱帯魚の排泄物によって発生するアンモニアの他、薬品を投入したり、石や流木・底砂などのアクセサリ-を入れたりした時などに変化する場合があるので注意しましょう。
PH値を計測するための試験紙・試験液は色々なメーカから販売されているので参考にしてみてください。
~熱帯魚になるべくストレスを与えない~
水質に次いで熱帯魚が病気になる原因として、『ストレス』があります。
ストレスの原因は色々あるので、なかなか全部をケアしてあげるのは難しいですが、できることはしっかりやって病気を防ぐようにしましょう。
水槽をいじりすぎない
初心者の時にやってしまいがちなのが『水槽のいじりすぎ』による魚へのストレスです。
本人は水槽のため、熱帯魚のためにと思って水槽に手を加えて改良しているつもりでも、熱帯魚からすればコロコロ変わる環境になじむことができず、常に新しい環境に順応するために負担がかかってしまいます。
一度水槽が安定したら、より良い環境を目指すよりも、適度な水替え・掃除以外はあまり手を加えず、そのままの状態を保てるようにすることが、実は熱帯魚にとっても一番ストレスが少ない飼育方法だったりします。
過密飼育をしない
『過密飼育』というのは、水槽の容量に対して多すぎる量の熱帯魚を飼育することです。
これは、熱帯魚にとってかなりのストレスになります。また、弱い魚が隠れ場所などを確保することができず、いじめられて弱ってしまうことも多くなります。
目安としては小型魚で、【1匹/2リットル】くらいを限度に飼育数を考えてあげましょう。
群泳する習性のある魚は群泳させる
群泳する魚としては『ネオンテトラ』が有名です。
その他にも小型熱帯魚にはたくさん群泳をする習性の魚がいます。
また、コリドラスなども同種で複数匹飼ったほうが落ち着きやすい、といった話も聞きます。
群泳する習性のある魚の場合、単独で飼育するとストレスで調子を崩しやすくなってしまうみたいです。
やっぱり、自然で生活しているときの環境にできるだけ合わせてあげれば、熱帯魚にとって快適でストレスも少ないですよね。
ドアの近くなど、騒音・振動が水槽に伝わりやすい場所は避ける
日常生活でドアをバンバン開け閉めするような場所や、足音がドンドンするような場所はできるだけ避けて水槽を設置してあげるようにしましょう。 熱帯魚は振動や音に敏感に反応してしまうので、それがストレスになってしまいます。 また、ビックリして逃げ回っているうちに、流木や水槽の壁に体をぶつけてケガをしてしまうこともあります。 ケガ自体はさほど心配ないですが、傷口から病気に感染してしまうことも多いので気をつけましょう。 あとは、夜遅くまで電気がついているような部屋、TVの近くなどガヤガヤしている場所なども避けた方が良いです。 とはいえ、住宅条件などでやむを得ない場合もあると思います。出来る範囲で気をつけるようにしましょう。
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